手あて緩和事例 失敗1・・至れり尽くせり

          
           

高齢者施設の担当者からなのかな?(岡山市西部)
「入居者さんから 本原さんを呼んで欲しいと言われました。来て頂けますか。」との電話を受け お伺いしました。

前にも書きましたが 依頼があれば 断ることはしません。(そんなに 大したことを行なっていませんが あること以外は断りません)

深々とソファーに座られている高齢者(女性)の横には歩行補助具が置いてありました。
いつもは車椅子を使用されているそうです。
膝 腰の痛みはないとのこと。

10分ほどの挨拶と会話のなかで 彼女の一言が印象的です。

「ここでは 大変 お世話になり感謝しています。入居した当時 杖でなんとか歩くことが出来ました。」

ちょっと 苦笑いしながらも「至れり尽くせりで助かります。が・・・そのせいか今は歩けなくなりました。杖で歩きたい 出来ますか?」
私は福祉業界人なので このへんは理解出来ます。
「至れりつくせり」は問題があります。

(こっちは筋肉の構造も機能もリハビリ方法も理解していないのに どうしよう? 彼女は本気で再度 自分で歩きたがっている。)

迷いながらも とりあえず 太ももから足首まで 全体に時間をかけ手をあててみた。
加齢のため 筋肉が痩せている。むつかしいか・・

その後 「手あて(ヒーリングタッチ)は 終わりました。歩行補助具を持ってください。で ゆっくり立ち上がって 5秒そのままで・・・ハイ歩いてみてください。 向こうの壁面に行ってここまで 往復をお願いします。 痛み 無理と感じたら やめてください。」と伝える。

おもむろではなく さっそうと彼女は歩行補助具を持ち 約40cm(高さ)の深々としたソファから立ち上がり歩く。
完歩でした。(普段もらしい)

普段の 歩行補助具を持ち 歩く様子は私には分かりません。
が その時に居合わせた介護士が瞬間「あんなに早く足が動いたっけ。ハハハ すげぇ」

確かにあの足の動きは 歩行補助具を持つ人のものではないと感じました。
表現がむつかしいのですが ゆっくりではなくパタパタパタと歩いた。が ピッタリかと思います。

当人は往復したあと 喜びも落胆の表情もなく ソファに座り込む。

終わって 担当者に。
「おそらくですが 手あて後 リハビリをすると必要な筋肉が早く増やせるかも知れません。当人か そのご家族の依頼があったらもう一度電話をください。」と告げ その施設を出ました。

その時の思い。(体を動かす構造かぁ・・全くもって勉強不足。 適正な知識があれば独歩出来るかもしれない。鍛える場所を提示も出来ない。この悔しい思いは何度目?再度の依頼はない筈。)

後味が悪い思いをしながらも 再度の依頼を待っていると・・・来てほしいとの電話が入ったのです。

内容が 本人から「マイナスイオン発生の機械のパンフレットを先生に見てほしい。それにより歩けるようになるかもしれない。(約40万円?)」

それを聞いたとき・・・
手あて緩和のプライド。 プライドのもとはら・・・ そんなプライドなんかw
自分の中 この世で聞いたこともないような音で 繰り返し 立て続けに激しく壊れました!!w

再び お会いし そのパンフレットを見 「その40万円分 リハビリされたほうがよいと思いますよ」とお伝えして 終わりました。

考察(失敗)・・痛みが取れるだけでは不足。鍛えるべく筋肉の知識が足りなかった。医療リハビリだけ(当人のやる気欠如 家族の理解と協力不足)では好反応が足らないことは認識があった。のに安易。高齢者症状も加味するべきだった それらは経験が多かったはず。

本当の成功と失敗の狭間は他にあり 症状が取れるだけでは 意味がないと感じました。

感想=今回の記事 ギャグが足りなかったような気がする・・・

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